特定健診・保健指導

特定健康診査

40歳~74歳の被保険者(従業員)および被扶養者(扶養家族)の方は、どなたも「特定健康診査」を受診することが、法律により義務づけられています。特定健康診査(特定健診)とは、メタボリックシンドロームに着目し、生活習慣病の予防と改善を目的として実施される健診です。特に被扶養者の方は、これまで市区町村が実施していた住民健診ではなく、この方法で健診を受けていただくことになります。

そして特定健康診査で基準値を上回った方には、「特定保健指導」を受けていただきます。

ハイリスクの方への医療機関受診のおすすめ

また、特定健診の結果、糖尿病などの生活習慣病を発病するリスクの高い方(健診データの各項目でワースト5%に該当し、かつ医療機関で治療していない方)には、東宝健保組合からお手紙にて医療機関への受診をお勧めいたします。

35歳~39歳の方へ

東宝健康保険組合では、法律で定められた40歳以上の方ばかりではなく、若年層への肥満対策として、35歳~39歳の従業員へも特定健診・特定保健指導に準ずるメタボ健診と保健指導を実施しています。対象者には順次ご連絡いたしますので、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

特定健康診査の必須項目
問診 身長・体重・腹囲・BMI 身体診察 血圧
脂質(中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロール)
肝機能(GOT・GPT・γ-GTP)
血糖(空腹時血糖またはヘモグロビンA1c) 尿(尿糖・尿蛋白)

医師が必要と判断した場合は、心電図・眼底・貧血の各検査項目が追加されることもあります。

参考:「第3期特定健康診査等実施計画

受診方法

従業員(被保険者)は会社の定期健診で特定健診を兼ねますので、あらためて受診する必要はありません。ご家族(被扶養者)は、以下のいずれかの方法で受診してください。

特定健診 受診方法一覧表(いずれか1つで受診)

分類 予約方法 医療機関 医療機関を
調べる方法
精算方法 健診結果
A かかりつけ医療機関 ご自分で直接 全国の医療機関 医療機関にお尋ねください 一旦受診料をお支払いになり、後日健保組合に請求 補助金申請書に健診結果と質問票を添付してください(コピー可)
B 東宝健康保険組合診療所
(東京都有楽町電気ビル)
診療所に連絡 東宝健康保険組合診療所(東京都有楽町電気ビル) 支払いなし 医療機関から受診者と健保組合に届きます

特定保健指導

特定健康診査を受診し基準をオーバーした方は、「特定保健指導」を受けていただくこ とになります。特定保健指導には「情報提供」「動機付け支援」「積極的支援」の3種類があり、そのグループは以下の基準によって分けられます。

特定保健指導対象者の選定方法

ステップ1(前提条件)

腹囲とBMIで内臓脂肪蓄積のリスクを判定

A腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上

B腹囲はA未満だが、BMIが25以上

BMI = 体重【kg】÷(身長【m】× 身長【m】)

ステップ2(追加条件)

健診結果及び質問表より追加リスクをカウントする

  1. 血糖 空腹時血糖100mg/dl以上、またはHbA1c5.6%以上
  2. 脂質 中性脂肪150mg/dl以上、またはHDLコレステロール40mg/dl未満
  3. 血圧 収縮期血圧 130mmHg以上または拡張期血圧85mmHg以上
  4. 喫煙歴あり (①~③のリスクが1つ以上該当する場合のみカウント)

ステップ3

ステップ1、2から保健指導レベルを下記の表によりグループ分け

前提条件 追加条件のリスク数 保健指導内容
40~64歳 35歳~39歳
および65歳以上
A 2つ以上 積極的支援
1つ 動機付け支援
0 情報提供
B 3つ以上 積極的支援
1つ~2つ 動機付け支援
0 情報提供

特定保健指導対象者を選定するポイントである、高血圧、糖尿病、高脂血症で服薬治療中の方は、医師による指導と重複を避けるため特定保健指導の対象にはなりません。

情報提供とは

特定保健指導の対象ではなく、健診数値の意味や健康情報について注意を呼びかけるレベルのこと

動機付け支援とは

軽度の保健指導。外部の女性保健師・管理栄養士による30分の個人面談で目標を設定し、その後は1~2度の電話にてのアドバイスがあり、開始3か月後に成果に対する調査があります。

積極的支援とは

中度の保健指導。外部の女性保健師・管理栄養士による30分の個人面談で目標を設定し、その後は月1度の電話による継続的指導があり、開始6か月後に成果に対する調査があります。

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